25 Mar 2019
早、十数年以上も前になりますが、
故・父が入院中、病室に見舞いに通う私のバッグの中で、いつも付き添ってくれた詩集があります。この詩集で当時ずいぶん心が癒されていました。
今は書棚の奥で静かに休んでくれている、その詩集から、明るい素敵な詩をひとつご紹介させてください。
この本からの抜粋です。
↓
あなたにあいたくて生まれてきた詩
編集(詩を選んだ人) 宋左近
本帯の紹介文
~宋左近氏があなたのために選んだ84編の詩の花束~
84編の詩の花束の中の一編、当時小学一年生の子供の詩です。
詩だけを読んでもハッとするものがありますが、
ここでは本の編者(宋左近氏)の解説も一緒に転載させていただきます。
なんばんめ
おかあさんは
なんばんめに生まれたの?
( 東京のおばちゃんが
一ばんめ だから
二ばんめよ )ちがうよ
にんげんが海から生まれてから
おかあさんは
なんばんめ?
1991年 熊田 亘 作 (当時小学一年生)
出典:「あなたにあいたくて生まれてきた詩」P140より
こんな素敵なことを、小さな子供に唐突に聞かれたら、大人はどう答えたら良いのでしょうね?
編者による解説を読んでみましょう。
(この詩の解説の執筆は正月にかかっていたようですね。^^)
さあ、新年です。初詣では何をお祈りなさいますか?
「家内安全」ですか。それとも「地球安全」ですか。この宇宙は、生まれてから二百億年。その星の中の一つ、
地球は生まれてから四十五・五億年。
ずいぶんたいへんな時間です。
その地球に、海の生まれたのが三十八億年前といわれます。
間もなく、その水の間に点る生命の灯り、生物が発生するのです。
そこに始まる何という遥かな道のりでしょう。ところで、わたしたちの銀河系宇宙には、いったいどれほどの数の星がありますか。
なんと二千億です。そして同じ数の星をもつ宇宙がほかに二千億あるのです。
付け加えます。その二千億の自乗の凄まじい数の星のなかで、
生命のいる星は、確実なところでは地球だけ、と報告されています。作品「なんばんめ」のお母さんは、
そしてみなさんは何番目でしょうか。
いいえ、人間だけではなくて、この星のすべての生物のなかの。
それを思えば、ぼおっとします。
二百億年の時間の尖端の灯り、それが新年なのですね。
~ 文: 宋 左近 ~
出典:「あなたにあいたくて生まれてきた詩」P141より
近年では、天文分野や宇宙科学の世界でも、地球以外に、例えば火星に
生命活動が成された痕跡があることが、判明しつつあり、検証もされようとしています。
またETさんも多様な種族があって、それぞれの星や地球でも存在することも、次第に明かされつつ?あるようですね。^^:
そして今私たちの住むこの地球は、人間の視野から見ると大きそうで、でも宇宙の中では実はとっても小さく、
とっても繊細で、私たちと同じように呼吸をする、私たちと同じような生命体の一つ、
という捉え方が、
まだまだ一部の人かもしれませんが、それでも以前と比べると各段に拡がっているようです。
とても繊細で優しいこの地球さんの磁場圏内に、わたしたち、
私そして貴方が、
地球上の生命体の一つである今の形の人間として、生きるという冒険に、やってきたのは、
はてさて、これで何回目?
何十億年ないしそれ以上ともされる魂の旅の、私そして貴方の”今”は、旅の始まりから数えて、何番目(何回目)の旅でしょうね?
と、思い出の詩集の中の一編の、ある子供の詩から、話がやけに勝手に飛びましたね。f(^_^)
独り勝手で飛んでみました。お許しあれ。(^_^.)
この本は文庫本にもなっています。
こういう風に
↓
あなたにあいたくて生まれてきた詩 (新潮文庫)
本の読者レビューに、子供の詩が素敵だと書かれています。
同感です。(大人の詩も、もち素敵なのですが。^^)
※上記の詩と該当解説の紹介につきましては、2014年度に出版社に問い合わせ、書籍紹介の一環として了解をいただいています。この記事はMy旧ブログで一度アップした記事を一部修正し、こちらに移しました。
~ お読み下さって有難うございます。 ~
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