28 Jan 2018
外出中に、雪が降り始める。
振ったり止んだりの淡雪程度であるけれど、
傘やコートは一時的にせよ、みるみる白くなる。
休日の日中のことであり、
着込んでいて、さほど寒くもなかったため、
帰りに近隣徒歩圏の範囲で、少し遠回りをして歩くことにする。
歩くといくつかの個人商店の前を通る。
よく行く店も有る。
よく行った店も有る。
店主が亡くなり、閉店しているところも何軒かある。
シャッターが閉まったままであったり、
あるいは建物が取り壊されて、一旦更地となり、一般住宅がすでに建っているところもある。
そういうところを見ながら歩くと、
お店をされている当時の、笑顔の挨拶が思い出されたりする。
あの人も、アア あの人も・・・・・・・・・と。
こちらに居なくなった人達のお顔、笑顔、挨拶の声、
買い物がてらの短い会話・・・・・。
去来する様々・・・・・・・・ああ人生というか。
この町に住んで18年目になる。
僅か18年で、ずいぶん人が変わっている。
亡き人、新しい人・・・・・・。
自分もいろいろあった、
いろいろなことを体験しながら、
内的に、もちろん外的にも、変化してきている。
良かったことも、そうでもない事も、振り返れば本当にいろいろ・・・・・。
けれど取りあえず、何とか平穏無事に暮らしている。
もしやこれって凄い事なのかも、
平穏無事こそ、奇跡と言うし。
このところ、暮らしの中が何かと騒々しく、
日々への感謝が薄らいでいたかな?と、ふと思う。
感謝とは、全てへの無条件の受容であるとも言われる。
善きこともそうでないことも、悲しみも喜びも含めて、と。
(常には出来ずとも究極的な意味では。)
善きこともそうでないことも含めて、感謝が、そして
すべてを価値判断なしに祝福さえも、が出来たら・・・・・・、
あるいは、何もかもを無条件の慈愛で包むような視点というかに、
成れ、その状態に自然体で在れたら・・・・・・・・・、
(現状では諸々無理!と思う面、多々有るけれど、)
それこそ神々というもの・・・・・・・。
けれど、そういう視点、あるいは、そういうハートに、
いつの日か成りたいものだと、
頭のほんの片隅で、希望と言うほどでもなく、
微かほのかに、思いつつ、
はらはら降る雪の中を、夕暮れまで、ただ歩き回った。
(そういう感じも、雪はめったに見られない地域の住民としては、
たまには良いもので・・・・。^^ )
と、これはセンチメンタルな乙女チックな散歩なのか、
はたまた徘徊なのか?
いやいやきっと、
雪の精にでも 、手を引かれて、心が彷徨ったのだろな。 ^^;
~お読み下さって有難うございます。~
足跡代りに下記ボタンのどれかをクリックいただけますと、励みに成ります。
↓
— © 2016年 Life綴り ~風の光・花の音~ —