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「ゴッホとゴーギャン展」「肘掛椅子のひまわり」他 愛知県立美術館

 

愛知県立美術館で開催の、

「ゴッホとゴーギャン展」に、

行ってきました。

下、記事内画像は配布パンフレットより 

ゴッホとゴーギャン展パンフレット表
パンフレット表絵:
ゴッホ作「ゴーギャンの椅子」 1888年11月 ファン・ゴッホ美術館蔵

 

ゴッホ、ゴーギャンのどちらの絵も、
展示数は、(たとえば没後100年展といった回顧展等と比べたなら、)さほど多くはありませんが、
関連のある他の画家の絵も展示されていますので、その時代の画家たちの様子も感じながら鑑賞することが出来ます。
(ミレー、ブルトン、コロー、モネ等々)

ゴッホの「ひまわり」などの有名な絵が、絵ではなく”写真”で展示されているなど、拍子抜けする面もありましたが、
それでもゴッホまたゴーガンが好きな向きには十分に見応えのある展覧会ではないかと。
私はすでに二度観に行っています。^^

遠くに出かけるのではなく、展覧会となって絵の方が近場に来てくれただけでも有難う!と思えます。

 

ゴーギャン

ゴッホとゴーギャン展「ゴーギャン自画像」
ゴーギャン作 「自画像」1885年前半
キンベル美術館蔵

ゴーギャン36歳となっています。
絵に描かれている自画像の風貌にはまだ若さが見られますが、
この絵の2,3年前までに、すでに、ゴーギャンは
余暇で始めた絵がサロンで評価され
「才能ある日曜画家」というジャンルで注目されるようになり、
画商と取引もする若手画家の一人となっています。

同時に株式仲買人として成功している事業家でもありました。
そこそこ裕福だったようです。この絵が描かれた2,3年前までは・・・・・・・。

1882年の金融市場の暴落で、職を失ったか辞したかどちらかで、仲買人の仕事から離れ、
画業に専念することを考えるようになるものの、まだ未来茫洋とする中で、
収入面で生活が厳しく、家族から理解が得られない等で悩んでいた時期に描かれたのが、この絵ということで、

本展の解説には、
毎日自殺を考えるが、それを思いとどまらせるのが絵画だという旨の、
親交のある画家ピサロに宛てた手紙の文章が添えられています。

このあと、ゴーギャンは画業に専念する決心をし、
その後の、一見悲惨げにも見える人生への舵を切って行くことになります。

 

ゴッホ

ゴッホとゴーギャン展「ゴッホ自画像」
ゴッホ作「自画像」1887年6月ー7月
クレラー=ミュラー美術館蔵

印象派の手法を取り入れています。
金銭的理由でカンヴァスではなく厚紙に描かれています。

ゴッホ34歳頃ですが、上のゴーギャン36歳より老けて見えます。
目が鬼気迫るようで、怖いんですけどね。

この3年後1890年7月にピストル自殺しています。
(暴発の説もありますが・・・・・・・・。)

ゴッホが、牧師になる夢を絶たれた後に、
画家になる決心をし、
画商である弟テオに励まされ援助も受けながら、画家卵として絵を描き始めたのは1880年頃とされています。

亡くなるまでの画歴が僅か10年ということになります。
このたった10年で後世の人々の心に響き、
魂を深く大きく揺さぶり続けるような絵を多作している・・・・・・、

この辺は説明不要で凄すぎると言わざるを得ません。
運命的な大きな力が働いていたのでしょうか。

 

本展覧会ではゴッホの「ひまわり」は写真のみでしたが、
亡きゴッホを回想してゴーガンが描いた「ひまわり」が見られました。

ゴッホとゴーギャン展 「肘掛椅子のひまわり」
ゴーギャン作「肘掛椅子のひまわり」1901年
E・G・ビュールレ・コレクション財団蔵

私的にはとても味わい深い魅力的な絵に思えました。 下、パンフレットより引用

友情で結ばれた二人の画家の物語

ファン・ゴッホとゴーギャンが南フランスの町アルルで共同生活を送り、その果てにファン・ゴッホが起こした耳切り事件はあまりにも有名です。 しかし、それで関係が破綻したわけではなく、彼らは互いに友情を抱き続けました。

ファン・ゴッホは「ゴーギャンの椅子」(パンフ表絵)の中で、彼がゴーギャンのために購入した肘掛け椅子に面影を重ねました。一方ゴーギャンは晩年、ファンゴッホの好きなひまわりの花を作品に描き、すでにこの世を去った友に思いを馳せました。

 

全く相入れない気質&芸術感を持つゴッホとゴーギャンの二人の共同生活は、
わずか2か月で終わっています。
上記文中の耳切り事件は、共同生活の場であった「黄色い家」をゴーギャンが出た直後に起こったとされています。
この頃ゴッホはすでに精神が不安定になっています。

 

ゴッホとゴーギャン展 「収穫」
ゴッホ作 収穫 1888年6月 ファン・ゴッホ美術館蔵

耳切り事件などの錯乱行動が顕著になる前の時期に描かれたものです。
ゴッホ最後の頃の絵に見られる独特のうねりのタッチはまだ見られません。
がなぜか強烈な印象です。

 

ゴッホとゴーギャン展「ブドウの収穫、人間の悲惨」
ゴーギャン作 「ブドウの収穫、人間の悲惨」 1888年11月
オードロップゴー美術館蔵

この絵はゴッホとゴーギャンが共同生活をしている中での作で、興味深いです。
絵からは文学性も感じられます。

 

飾りライン紫菱

 

と、ご紹介はここまでにしますね。
今はせっかくの会期中です。(愛知県美術館では3月26日まで。)
興味のある方、最寄りの方、どうぞお見逃しなく・・・・・。^^

 

 

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