24 Nov 2018
この記事は 前記事 の続きになります。
前記事から間が空きすぎて、我ながら忘れてしまいそうですが、(苦笑)
自分の覚えのつもりで書き始めたのですから、頑張って書き終えますね。
先ずは、すでに閉館して今は無き、
名古屋ボストン美術館に、
写真で入りましょう。
この外階段を上るほど健脚ではない私は、
こちらのエスカレータで上ります。^^
ここに出ると、右エスカレーターでさらに上ります。
3階インフォメーションロビーです。
チケットを買ったり、ミュージアムでグッズを買ったり、手荷物を預けたりしま・・・した。
(過去形が正しいのですね、寂しいですが。)
展示室は4F・5Fで、エスカレーターで上ります。エスカレーター続きですね。(笑)
では展示室に入りましょう。
この最終展「ハピネス」を、ごく一部ですが写真で振り返ってみます。
画像引用元: 名古屋ボストン美寿t館最終展パンフレットより
名古屋ボストン美術館の最終展は、古今東西の人間が求めてきた、
ハピネスー幸せの有り方、心の平安を求めて、
が、主なテーマとなっていました。
絵画、写真、彫刻、装飾品など多岐にわたる世界各国の美術品から、「ハピネス」のテーマに沿って、選び展示されていて、初出展のものも幾つか有り、なかなか興味深かったです。
最後ということもあり結局3度足を運び、そして3度目は閉館式まで見届けたことになります。
下画像引用元: 名古屋ボストン美寿t館最終展パンフレット
& 名古屋ボストン美術館ニュースより
スコット・プライア:1983年「ナニーとローズ」
日曜の朝にサンルームで部屋着のまま寛ぐ作者の妻と愛犬。
日常のスナップ写真のような一枚です。
淡いブルーで表現された朝光が、見る側にも染みわたってくるようで、静かで穏やかな心地の良い絵に思え、しばし見入りました。
同じく日常の一こまを描いたミレーの未完の画です。
ジャン=フランソワ・ミレー作:1874年「裁縫のお稽古」
この頃ミレーはすでに体調を崩していて、この絵は未完です。
(翌年1月没)
室内で母子が寄り添い裁縫のお稽古をする日常の様子。
柔らかな日差しが見える窓が中央に描かれているのは、病中の視点での何かしらの希望が託されているでしょうか?
日常の一こまの江戸版です。
喜多川歌麿:1802年頃「本読み」
膝に寄り掛かる子供と母親、江戸人の家庭内の一こまですね。
着物が重そうなので、寒い季節なのだろうか?
祈り
踊るシバァ神 1800年頃
西山芳樹:江戸時代「白衣観音図」
紅綸子地松鶴波亀模様打掛 江戸時代19世紀前半
松と波の地模様の上に鶴と亀が刺繍されています。幸せへの願いを縁起模様に込めた、婚礼の打掛のようです。
My独り言:
古今東西で、人々は、
諸々の幸せを祈り願い、形や言葉に込め託し、求めてきた・・・・。
そして、
幸せだったのだろうか?
幸せとは?
ジム・ダイン:「ザ・ワールド(アン・ウォルドマンのために)」1971-72年
作者はハートの形をモチーフに、絵画、彫刻、版画等で現代ポップアートを創り出しています。
この発想には何かしら意表を突かれたような気がしました。
こういう使い方も有りなのだ・・・と知った次第で。(笑)
幸せって何だろう?等、良い意味で考えさせられもするような・・・幸せ・平安がテーマの最終展が企画されたのは、もしや馬場館長さんの思いだったのでしょうか?図録を読んでいると、そんな気が・・・・・。
その館長さんの、閉館に寄せての俳句です。
夢に夢重ねて20年の秋
作:馬場駿吉氏 出典:ハピネス展図録より
幸せって何?など、アートを通して問いかけながら、名古屋ボストン美術館は閉館しました。
20年間、有難うございました!!
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